2019年03月09日

祝賀会に際して(^O^)/





今日はこれから 中仙道蕨宿倶楽部設立25周年祝賀会 があります。

6年ほど前に聖学院大学政治経済学部コミュニティ政策学科のゼミで 
「スモールタウン蕨市が挑戦するまちづくり」 
~ 地域性を活かした実践的取り組み ~
というテーマで 講演60分 質疑応答20分 という依頼を受けたことがあります。

パワーポイントで40枚のスライドを作って
主に 当時のまち連の取り組みについてお話しさせていただいたのですが
蕨宿の説明 を 省くわけにはいかないので (^O^)/
ここに約二割 8枚のスライドを費やしました (^O^)/

テキストと原稿の一部を 抜粋しますので
文字のお好きな方だけ ご笑読くださいませ m(__)m



蕨市の商店街 特に蕨駅西口駅前通りと旧中仙道は
昭和四十年代までは、蕨市ばかりでなく、近隣からも大勢のお客さんが集まり
繁栄しておりましたが、昭和五十年代以降は 全国のほとんどの商店街同様
商業・サービス業活動は沈滞し、衰退傾向が著しくなりました。

こうした状況を危惧した商店の若手経営者や後継者十六名が集まって青年部会が発足。
当時は 本町通り商店会青年部会 といってました。
宿場で、昔はまちの中心となっていた通りですから、本町通りと名付けていたのでしょう。
しかし市街地が拡大、ベッドタウン化が進むにつれ、
中心は蕨駅の周辺 になっているのです。
本町通りより もっとふさわしい名前があるのではないか、という素朴な疑問が出ました。

「ここは中仙道ではないか」。
戸田の渡し を 控え 江戸時代は中仙道六十九宿のうち五本の指に入る大宿場町。
本陣跡や風格のある古い家が現存していますし、
庚申塔など身近な文化財 や 緑の濃い落ち着いた所 もかなりある。
いわば蕨のまちの歴史を感じさせる 遺跡や建物や空間 を多く残し、
本物の歴史を持っている地域ではないか。

また 中セン道のセンという字ですけれども、一般的には山という字を用いています。
東海道は 太平洋沿いを通る 海の道、中山道は、木曽路を通る 山の道ですから
歴史的に考えても 山 が 正しいのでしょうが 私たちは・・・・・
『 人と人とのふれあいを大切にしよう、 人と人とのつながりを大事にしよう、
人にやさしいまちづくりを進めていこう 』  ということで、
あえて強い意思を持って 人偏をつけた仙の字 を 用いることにしました。

そしてこの翌年の昭和59年、
青年部会の発足と商店会の改名を記念してイベントを行うことになりました。
それが 『宿場まつり』 です。 今では、人口7万の市に一日に15万人の人出。

歴史と地域文化を活かしたまつり にしよう、と始めたまつりですが
“ 見るまつりから参加するまつりへ ” という考えを 具体的な目標に掲げ、
“ きてみて、みてみて、やってみて ” という キャッチフレーズをつけました。

( 中 略 )

この取り組みを契機に、中仙道蕨宿地域の『まちづくり活動』は本格的にスタートいたしました。
そして、イベントというのは目的でなく手段なのだ と皆が気づきはじめ、
歴史や文化・伝統を身近に活かした 住環境整備 にも 取り組んで行こう、
と商業者だけでなく、地域のサラリーマンの方、公務員の方、
いろいろな方々に参画していただくような形態をとりながら、
平成4年に 『 中仙道まちづくり協議会 』 を組織しました。
これは、いわゆる コミュニティアイデンティティ の確立 を大きな目的とした会です。

そしてこの運動の中で平成6年に 『 中仙道まちづくり憲章 』 を制定し、
中仙道の 沿道住民の間で 『 中仙道まちなみ協定 』 を締結しました。
翌、平成7年には、 蕨市まちづくり事業助成金交付要綱  というものが施行され、
この協定に沿った内容で新築や改築をされると、
市から一件につき150万円の枠内で補助金がもらえるシステムも確立されております。

協定の約束事は簡単で、歴史文化軸ですから、
それにふさわしい和風の景観の維持・保全に努めましょう
新築・改築の際は、外壁については、黒または無彩色、いわゆる地味な色にしてください、
屋根には ひさし をつけてください、ということが主なもので
平成11年から14年まで4年間で道路・路地修景が施されました。

私は、組織は生き物だと思ってますから
その時代・時代の要請に応じた形で 脱皮・変態 を繰り返していけばいい

と考えております。

37年前に発足した商店会青年部会は、メンバーを商店会会員に限定することなく、
公務員の方、サラリーマンの方、女性の方、また蕨宿の活動を支援してくださる方、
さまざまな方々に入っていただくよう 中仙道蕨宿倶楽部 という 
新たな組織に 四半世紀前に発展的に移行し、メンバーも 倍増 しました。

青年部会発足当時20代で最年少だった私も還暦を過ぎ
イベントなどで まったく役に立たなくなってしまいましたが (≧・≦)
とにもかくにも ・・・・・

中仙道蕨宿倶楽部設立25周年 オメデトー ございます ♪


  


Posted by iketomo at 18:07Comments(0)