2007年03月16日

文化について

文化について


もう、今から20年以上前のことで・・・・・
まだ私が20代の時でした・・・・・

昭和59年、私の地元の本町通り商店会では、商店会に青年部が出来、
名前も中仙道商店会と改名したことを記念して、
なにかイベントを行おう、という機運が盛り上がりました。

当時は4月1日に苗木市が行われていたので、この時にカラオケ大会でもやろうか…
ということになり、出場者も募って当日を待っていたのですが、
幸か不幸か当日雨が降って苗木市自体が中止となりました。

それでは半年後の11月3日・文化の日あたりまでに、充分準備をして、
単発で終わらない新しいイベントを始めよう、
オマエが一番若いから事務局をやれ、ということで、
見るまつりから参加するまつりへ…
を具体的目標に掲げて始まったのが 宿場まつり です。

まったくのゼロからのスタートでしたので、
当日は3.000人くらい人が集まってくれればいいな、
と思っていたのですが、
フタをあけたらその10倍ではきかない、
40.000人もの人々がこの宿場まつりに来てくださいました。

この時、自分たちが一所懸命頑張ることによって、
まちの人々が喜んでくださる喜びを実感し、
蕨の人々や蕨を思う気持ちが強まり、
宿場まつりが拡大していくなかで郷土愛が物凄く深まっていきました。

同時に、イベントは手段であって、それが目的であってはいけない、 ということに気付きはじめました。

私たちが目的とすべきものは、住環境整備をはじめとする まちづくり なのだ。
そして、そのためには一定の自主財源と制度的担保を有する
まちづくり運営主体 が絶対に必要である、
という考えから、宿場まつりのスタッフと一緒に、
市条例に基く中仙道まちづくり協議会、
任意団体を法人化した商店街振興組合、
そして まちづくり会社たる 有限会社 蕨宿 を
事務責任者として次々と立ち上げてまいりました。

現在、自分たちのまちは自分たちで管理・運営していこう、という意味合いから、
多くの区域内住民の皆様のご賛同を得て、まちづくり計画を策定し、
まちづくり憲章を制定し、まちなみ協定を締結して、
現代の宿場の形成に向けての運動を展開しているところであります。



司馬 遼太郎 さんによりますと・・・・・

『 簡単なとりきめだけで、万人が参加できて、 しかも便利であるものを文明という 』

そうであります。

ということは、たとえて申し上げれば、カップ麺は文明であります。
お湯をかけて何分間か待つ、という簡単なとりきめだけで、
多くの人が同じ味、同じ便利さを味わうことができるからです。

一方、ラーメン屋さんは地方により、店により、調理法も味も異なるわけであります。
この多種多様な味わいは、文明ではなく文化というのでありましょう。

私は・・・・・

現代の文明の恩恵に感謝するとともに、
現在の生活の便利さと引きかえに失ってしまったものにも心を配り、
文明の産物でもある 環境問題 にも深い関心を寄せ、
そして 文化の多様性を大切にしながら、
新たなまちづくり に 取り組んでいく必要がある
、と考えております。



Posted by iketomo at 21:40│Comments(0)
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