2013年12月11日

一般質問 ♪







本日の本会議で 久しぶりに 一般質問を行いました。

登壇原稿全文を掲載いたしますので
文字のお好きな方はお読みくださいませ。

↑ 画像は 昨年の蕨宿開設400年記念碑除幕式の時のものであります ♪


9番、 新生会の池上智康です。通告に従いまして、

1 ロケーションサービス相談窓口の創設について
2 県道旭町前谷線開通の際の諸整備について

以上 大きく二点につきまして 順次 質問 をさせていただきます。

中国が大国意識に酔い、身勝手な 「防空識別圏」で傍若無人ぶりを露呈し、
その隣の北朝鮮では、 昨日 ナンバー2 張成沢 国防委員会副委員長の
粛清現場が公開報道されました。  何かが起きているのでしょうか。

国際関係が緊張すると、国民の多くは 中央集権国家を望む傾向がある、
と言われておりますが、その中で 地方分権・地域主権 が 
小さなファクターに なってしまいかねないことを 
危惧している昨今であります。

一方、11月17日に執行された 福島市長選挙では、国政与野党から支援を受けた
現職市長が 大差で 敗れました。
福島市長選挙 だけでなく、福島県内の 郡山市、いわき市、二本松市、広野町でも
同様の事態が発生しました。
一般的に、現職首長が強い日本において、このような現象が続くことは、
極めて異例なこととして注目を集めております。
復興政策への 不満と 願望 の表明で、 国 ・ 自治体を通じて為政者は、
こうした事態を 真摯に受け止める必要がありましょう。


さて 今回はまず 仮称「蕨市ロケーションサービス」の創設について
ご提案申し上げます。

三日前、12月8日の日曜日 BS日テレ 大型スペシャルシリーズ 
~ 浅田次郎が歩く  小説 「一路」の世界 ~という 二時間番組がありました。
この番組は 中山道の行程を四分割し 「春」「夏」 秋」「冬」 と四回に分けて
それぞれ 二時間づつ 放映するもので、
春が  妻籠宿   夏が  諏訪大社
秋が軽井沢宿  そして三日前に放映された 冬が 熊谷宿と氷川神社、蕨宿、江戸
ということで 戸田の渡しを含めて 10分間ほど 蕨宿が紹介されました。

お見逃しの方は、12月31日 大晦日の午後7時から BS日テレで再放送されますので
ぜひご覧になってくださいませ。

また、さる11月5日・6日 には 総務常任委員会の先進地行政視察で 
熊本市に行ってまいりました。
調査目的は フィルムコミッション について であります。
熊本市は、 地下水や 豊かな緑などの 自然環境に恵まれ、熊本城をはじめとする 
優れた歴史遺産や 伝統文化を 有しており、
映画・ドラマの舞台となる要素を 備えています。

そうした 魅力的なロケーションを提供し、映像を通じて情報発信することにより、
市の知名度向上や交流人口の増加を図り、映画やドラマづくりに 
市民の方々が参加・協力することによる地域活性化や 
郷土愛の醸成に資する為 同市では シティプロモーション課という 部署が 
くまもと シティ・フィルムオフィス を 設立し、
映画・テレビドラマ等の 撮影支援、  エキストラ支援、 ロケ情報提供、
そして 誘致活動 などを行っています。

担当の職員さんに、ご苦労なさっている点を お訊ねしたところ、
いかんせん 東京から遠いのがハンデになっている ということでありました。

一方 蕨市は、都心から約30分のところに位置する交通至便な住宅都市で、
かつて 中山道の宿場町として栄えた歴史があり、本陣跡や 
風格のある古い家が現存していますし、
庚申塔など身近な文化財 や 遺跡や 建物 ・ 空間 を 多く残す、
本物の歴史を持っているまちであり、 全市域が住宅地で、
都心のベッドタウンと して発展しながら、
古い街並みや 落ち着いた雰囲気が 一体となった 本市は
映像の撮影に 格好の場所ではないか と 常々思っております。

「蕨市ロケーションサービス」は、市内での 映画やドラマ、CMなどの撮影を 
スムースに進める為、ロケーションに関する 様々な情報の提供や 
公共施設の使用手続きなどを 支援する窓口で、
わがまちの 新しい発見や、映像への関心を持っていただくとともに、
映像を制作する側が 撮影しやすい環境を 提供することが目的です。

私は 「蕨市ロケーションサービス」 を創設すれば、 
ロケーション誘致・支援活動の窓口として、
地域の経済・観光振興、文化振興に大きな効果を上げると考えております。

そして将来的に 映画やテレビ、CMなどの撮影を 誘致する組織 として
撮影を円滑に進めるため、地元と 制作側のパイプ役を務め、
映画等の ロケーション撮影の際に発生する業務を、撮影者に代理して行う機関、
いわゆる 蕨フィルムコミッション を構成することにより、

今定例会で 審議されている
「コンパクトシティ蕨」 将来ビジョン  蕨市将来構想 に掲げられている
みんなで未来の蕨を創る という まちづくりの理念を 基本とした、まちの将来像
「安心とにぎわい みんなにあたたかい 日本一のコンパクトシティ蕨」 
を 具現化する 一助になるもの と確信しているところでもあります。

そこで ロケーションサービス相談窓口の創設 について 五点 お尋ねいたします。

一点目として、ロケーションサービスは、
観光振興、産業振興、文化振興や経済効果をはじめ、
なにより 地域づくりのための 一つの振興策となり得る と考えておりますが、
本市内での映画やテレビドラマなどの撮影状況の推移は、どのようでしょうか。
また今後の予定は、どのようでしょうか。

二点目として、市の公共施設での撮影や市内ロケは、
これまでどのように行われてきたのでしょうか。

三点目として、映画やドラマなどの撮影を支援することによって、
地域のPRを図ることができる、と考えますが いかがでしょうか。

四点目として、映像制作しやすい環境を整え、
映像に関する市民の関心を高めることを目的に、
撮影支援の窓口を設ける考えは お持ちでしょうか。

五点目として、将来的に、観光協会や経済団体をはじめとする関係諸機関と連携して、
蕨フィルムコミッションを構成する考えは ないでしょうか。

以上、理事者の前向きな ご答弁を 期待するものであります。


次に大きな二点目として 県道 旭町前谷線 開通の際の諸整備について、
お尋ねいたします。

現在、県道と中仙道の交差部で 整備工事が進められておりますが
理事者ご承知のとおり 中仙道まちづくり協議会 では、
蕨宿の 歴史性、物語性 を活かしつつ、
積極的に 道路などの 公共空間をはじめ 周辺の環境整備 を進め、
蕨宿 ならではの 魅力と風格のある 現代の宿場の形成 を目指して 
活動を展開しております。

「蕨宿」 は 慶長17年  1612年 に開設されたとされ、 昨年、 2012年 には 
開設400周年 を 迎えたことから、 これを機会として 
蕨市の観光振興 を 一層加速させ、来て・見て ・楽しめるまちを目指していこうと 
蕨宿開設400年記念事業特別委員会を組織し、
一年間を通して13の記念事業を展開し、
大きな成果を収めたことは記憶に新しいところであります。

また、本年7月には、 ちょうど40年前の昭和48年に、
「江戸時代 大名貴人達が踏みしめた 敷石や本陣跡が、
わずかながらも残っているうちに、
なんらかの形で 宿場時代の足跡を後世に伝えたい」 との思いから、
岡田本陣家が建立された 
蕨市を代表する文化財の一つとして親しまれている 蕨本陣跡が
一部老朽化が見られる ということから
岡田本陣家が 私費を投じて 大規模な修復をされました。

この大修復により、蕨本陣跡は ますます道行く人の目にとまり、
本市の文化財は さらに 後世に語り継がれていく ことでありましょう。

さらには、今回 宿場まつりが第30回目を迎えたことから、
中仙道蕨宿商店街振興組合が 全国商店街振興組合連合会が募集した、
平成25年度 地域商店街 活性化事業助成金 交付申請し、
これが事業採択され、「光と音のページェント」 と 銘打った事業で
まつり前夜の11月2日から12月1日までの 一ヶ月間、 
蕨市の誇る 施設である歴史民俗資料館分館をお借りし、
休館日を除く毎日、午後5時から8時までの三時間、
分館を特別開放してまいりました。

分館入口から、誘導灯として行灯を並べて庭園まで導き、
庭園では風情あるイルミネーションや
投光器などを活用して樹木等をライトアップし、夜間景観を演出するとともに、
連日、ステージや展示室に於いて、
音楽団体の皆様による演奏を楽しんでいただきました。

また、和室に於いては、市内女性団体のご協力を仰ぎ、
日替わりで茶菓の提供をしていただき、
その他、プロの手による本蕨粉100%のわらび餅実演販売や、
抹茶サービスも行っていただきました。

おかげさまで、当初の来館予想者数をはるかに上回る、
本当に大勢の市民の方々にご来館いただき、大きな成果をあげたところであります。

こうした 様々な まちづくりへの取り組み を行った成果として、
まちの活性化 への機運は 大きな高まりを見せているところであり ・・・・・
県道 旭町前谷線開通の際の諸整備については、
地域の 歴史文化資源 保全の一環として、
おおいに関心を持っているところであります。

そこでお尋ねいたします。
一点目として ・・・・・
工事の進捗状況と 供用開始の時期 については どのようでしょうか。

二点目として ・・・・・
旧道となる現道の整備について市当局としてはどのように考えているのでしょうか。

三点目として ・・・・・
中山道は、埼玉県より「歴史のみち・景観モデル地区」として選定されておりますが、
新道と中山道との交差部は、景観に対してどのように配慮するのでしょうか。

以上 市長の ご所見 を お伺い いたしまして 登壇での質問を終わります。





  


Posted by iketomo at 17:46Comments(0)