2012年06月28日
民意について ♪
民意とは ・・・・・
人民の意思。 国民の意見。
「民意を反映した国政」 などと用いられます。
財政再建と社会保障制度改革を推進するための大きな一歩となる、
消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案が、
一昨日、衆議院本会議で民主、自民、公明、国民新各党などの
賛成多数で可決されました。
衆議院議員の実に約8割が、賛成票を投じたことを評価したい、と思います。
今こそ、「決められない政治」に決別し、
参議院で法案を確実に成立させなければなりません。
ただ、残念なのは、消費増税法案の採決で、小沢一郎元代表のグループを中心に、
57人もの民主党議員が反対したことであります。
ところで ・・・・・
あまり注目されないことですが、わが国の地方自治法第94条には
「町村は、条例で……議会を置かず、選挙権を有する者の総会を設けることができる」
とあります。
つまり、町と村では、有権者総会による直接民主政治も可能なのであります。
むろん実際行っている町村はありません。
けれども、民主政治の起源である、古代アテネの民会には、
自由民の成人男子は誰でも参加できました。
「少数者の独占を排除し、多数者の公平を守る。それは民主政と呼ばれる」
と 誇ったとされる政体です。
有権者の代表による、間接民主主義が当たり前となった今日では、
古代ギリシャの経験から、しばしば直接民主主義は、
衆愚政治の温床のようにいわれますが、
代表による、政治と民意のズレが、誰にも意識されるようになった時、
直接民主主義の発想が、しばしば振り返られるのも現代なのでありましょう。
民意の直接的な政治への反映が、望ましい成果をあげるには、
有権者の成熟した判断が欠かせません。
今さら、ギリシャの故事を引くまでもないでしょうが ・・・・・
直接・間接 を問わず、もともと民主政治で試されるのは、
政治家というよりも、むしろ 私たち有権者 なのでありましょう。
Posted by iketomo at
14:31
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