2012年02月12日

生活保護制度について





2月10日(金) 午後2時より 日本経済新聞社で開催された

【 生活保護制度と地方分権 】

という セミナーを聴講してまいりました。

講師は 東京大学大学院政治学研究科の 金井 利之 先生で
いつもながらのウイットに富んだ素晴らしいご講演でした。

社会福祉論ではなく、地方分権・自治体制度から見た生活保護論であり、
地方自治体の役割は、救貧制度に行き着く、という序論に始まり、

生活保護制度への負荷、
中間団体崩壊と中間団体依存型社会保障制度の崩壊、
国・自治体間での役割分担、
政策編成の分類、
自治体制の分類、
編成・体制の持続可能性、
生活保護制度の持続可能性、
生活保護制度の改革不能性、

といった流れの アッというまの 100分間の講義でした。

所得保障や貧困予防が、他法他施策でなされない限り、
生活保護制度は苦境に陥る、

景気回復があれば望ましいが、景気は水物、経済政策は博打、
再分配と中間団体の強化を、他法他施策で強化するしかない、

というくだりが、最も印象的でありました。





  


Posted by iketomo at 11:33Comments(0)